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ペルソナ法

ペルソナビルドの作業は、長く、苦しいことの方が多い。
それだけに『使えそうだ。周囲も使いたいと言っている』といわれた時の満足感はひとしおである。
今回のペルソナ作りにも苦労した。

• ペルソナとユーザープロファイルの違いがあいまい
• ペルソナってどこかに実在している人を呼んできていろいろプロファイリングすればいいの
• ペルソナ作ったとして具体的にどう使うの？何でもペルソナに決めてもらえばいいの
• 作っちゃったら、変えちゃいけないんだよね。みんなペルソナに従えばいいんだよね

など、いつもの疑問、問題にぶつかって何度も頓挫しそうになった。
ここで救われるには、クライアント内によき理解者、先導者が必要である。
だがしかし、これは運を天に任せる他はない。
外部から手を突っ込んでできることではないし、やろうとしてもほとんど失敗する。
辛抱強く、そうした人が出てくまで待つしかない。
ペルソナが何かイメージでき、どういう場面でどう使えるかが想定でき、決して万能ではないことも納得できて始めて一気に進むようになる。
その過程でペルソナ作りは協働作業であり、メンバーの凝集性が高まることが実感してもらえれば最高である。
やはり、ペルソナ作りに王道はなく、マニュアル化もできないだろう。

今回のペルソナ作り過程で「アクティブインタビュー」の方法論が使えることを再確認した。
ペルソナ候補は、あまりにぴったりの対象者を探すのではなく、少し外れた人のほうがよい。
そうした候補者をアクティブ化し、一緒にペルソナを作る協働者にしていけばよい。