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AURAとは?(社名の由来)

AURAを辞書で引くとオーラという発音が出てきます。
オーラは、「あの人は何かオーラのようなものを発している。」という使い方をします。 これを「アウラ」と読むと別の意味が出てきます。
アウラとは、「そよ風に舞う、行方知れない状態」「一種のトランス状態。つかみ所のない状態」という意味です。
お察しのように、少し宗教っぽくて、語源はサンスクリット語らしいです。
では、何故、マーケティングで「アウラ」なのか。

もう10年以上前になりますが、当時、西武グループの文化戦略の最前線にいらっしゃった堤清二さんが、ある本の中で、これからの日本を含めた先進国の消費の特徴は「アウラ消費」であると書いていました。
その内容は、
「今日、PARCOのショップで気に入った服を買った若者が、明日には新型のPCに夢中になる。消費者の心理と行動はそよ風をつかもうとするように、つかんだと思ったときにはすり抜けている。マーケッターといわれる人間は、こういった消費者を相手にして行く覚悟が必要だ。」
というのが要旨でした。
「クライアント企業のメッセージ(商品・サービス・広告)をいかに有効に消費者に届けるか。そのために消費者をどう理解・認識したらよいか。」をテーマに仕事をしてきたわが身に「われ、発見せり」と叫ばせた内容でした。
その後、堤さんご自身がアウラのそよ風ならぬ、バブル崩壊の激風に翻弄されてマーケティングの第一線から吹き飛ばされたのはご存知の通りです。
ただ、消費者や市場がAURAの要素を強くしている状況は当時よりも進行していると考えて間違いありません。

ここで、「アウラ消費」を小嶋外弘さんのHM理論(1972)で説明してみます。 小嶋氏は、あらゆる商品は、次の2つの条件をもってはじめて「購入される」と考えます。

H=必要条件 最低、これだけの品質は満足させて欲しい
M=魅力条件 (品質以外の)魅力要素、買ってみたいと思わせる

そして、M条件は、時間の経過(消費者の学習の結果)で、H条件に取り込まれて行くとします。
たとえば、魅力条件だった携帯のNET接続は、H条件になりつつあります。
我々が仕事をしている「高度消費社会」では、H条件だけでは「ブランド」は成立しません。
それとは逆の過程で、H条件だけで成立する商品が、M条件を持つこともあります。
無印良品(これは、堤さんの西武グループの発想)やユニクロ(これは少し違った要素がありますが)などが考えられます。
あるいはホンダ神話、ソニー神話のようにそのブランドへの技術的信頼感(M条件)をテコにブランドを確立することも可能です。 そして、

「H条件に差違が認知できなくなった市場では、M条件消費(遊び)が 始まって」これを、アウラ消費と定義できるのです。

アウラ消費のなかで、M条件の体系的差別化に成功したものが、「ブランド」になれるのであり、その体系化の過程が「ブランディング」なのです。
しかも体系化したと思った瞬間から「そよ風のように逃げていく」のがブランドの構成要素です。

以上、小嶋氏の理論を借りてアウラの意味を説明しました。
我々、アウラマーケティングラボはこのつかまえどころのない「アウラ消費」をリサーチを通じて把握しようとしています。
水面に花粉を落とすと一つ一つの粒子は全く「でたらめ」な動き(ランダム)をしますが、これは「ブラウン運動」として記述できるそうです。一見でたらめの動きもモデル化することで、「理解、発見、予測」が可能となりました。(株価の動きもブラウン運動である程度説明できるそうです。)
我々も「そよ風のように行方定まらない消費行動」をモデル化して把握したいと考えています。
もちろん、ブラウン運動のような数学的形式で記述できるモデルだけでなく、いろいろなアプローチを考えています。

<参考>
小嶋理論のHMの構成要素
H条件の構成要素 原材料(素材)、製造方法、流通管理、性能(精度、拡張、スピード)
M条件の構成要素 上記H条件も含む。パッケージ、ネーミング、デザイン

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名称 有限会社アウラマーケティングラボ
所在地 〒178-0061
東京都練馬区大泉学園町6-19-29
Tel : 090-2626-2844
Email : auraebisu@gmail.com
サテライトオフィス 〒107-0062
港区南青山2-2-15ウイン青山922
代表者 石井栄造
資本金 300万円
売上 4,000万円
従業員 3人
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