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ペルソナ法

ペルソナとキャラクターの違い

マーケティングでペルソナというと「新商品・サービス開発の初期段階で、開発目的・コンセプトがブレないように、同時に開発メンバー全員の共通認識に分散が生じなくするために、出来る限り現実に生きている生身の人間をターゲットユーザーとして設定、記述(ビジュアルも含めて)する」ことをいいます。
(買って読むと損した気がしますが「ペルソナ戦略」2400円という本も出ています。)

「企業、ブランド、個別商品などに付随させて一般消費者に認知や共感性を高める役割をになわせるデザイン化された人物、人形、動植物など」とするのがキャラクターのマーケティング的定義と言えそうです。
キャラクターは、そのものが売れる(=商品)こともありますし、最初からキャラクターを「売る」ことを目的に開発することもあります。
一方、ペルソナは外に出ることはなく、売れるどころか存在さえ気づかれないのが一般的です。

キャラクターと言えば、平城遷都1300年祭のキャラクターが「せんとくん」「まんとくん」「なーむくん」の3人(3個、3匹)も出てきて話題になっています。
平城遷都1300年祭という地味な「商品」を話題にさせた(認知させた)という点で3人はキャラクターの第一の目的は達成したと言えるでしょう。
そのために3人必要だったのか、キャラそのもののインパクトではなく、3つもできたことが話題作りに貢献したのかという疑問は残りますが、ひとまず成功です。
「せんとくん」はその選考過程や作者に支払われた制作費など政治的な問題もクローズアップされましたが、ここで、平城遷都1300年祭という商品の購入者のペルソナをつくってみます。

商品開発過程でいうと平城遷都1300年祭は、コンセプトが固まり始めた段階といえそうです。
この段階こそペルソナが必要です。
広く全国の老若男女というよな漠然とした「主催者の願望」をターゲットにしてはいけません。
まず、空港、新幹線の駅、ともにないという奈良の地理的条件を考えればペルソナの居住地が限定できます。
同様にしてペルソナのプロファイリングを考えていくと

  • 平城遷都がコンセプトだから歴史好きである。(「その時歴史が動いた」を観ている)
  • あるいは、建築、都市計画に興味関心がある(世界遺産好き?)
  • 若者だけで参加する印象がないので40~45歳の小学生の男の子を持つ父親(小学校の地理・歴史で平城遷都を学習するのは何年生か、調査しておく。)
    (女の子より、男の子の方が歴史好き。奈良時代に活躍した女性は少ない。)

などがあげられます。ここから、

  • 横浜市営地下鉄、三ツ沢上町徒歩15分に戸建てを買った42歳営業マン。勤務地は新橋
  • 出身は兵庫県で妻の実家は、今の家から徒歩15分。(クルマはステップワゴン中古)
  • 子供2人(小2♀、小5♂)で小5はサッカーを始めた。
  • 最近のお笑いにはついて行けなくなり、テレビはNHKや歴史ものが多くなった。
  • 夏には帰省するが、その時は神戸を拠点に家族旅行することが多い。

というような荒っぽいですが、ペルソナが描けます。

このペルソナを精緻にしていくリサーチやインタビューを実施し、その途中にキャラクターの選好もいれておけばよいはずです。
もちろん、このペルソナは、祭りの企画・立案に最も役立ちます。

ペルソナ分析・ペルソナ作り、ペルソナ戦略に関しては、アウラマーケティングラボに。

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