コラム

ウェッブサイトの調査

飲料、食品、住宅、日用雑貨品、化粧品、サービス商品などがマーケティングリサーチの主な対象領域であろう。
最近はウェッブサイトのリサーチも増えてきている。
ウェッブサイトの調査というとウェッブ上を流れるデータそのものの分析がある。
これはいわゆる「ビッグデータ」と言われるもので通常のマーケティングリサーチのデータと違って、収集方法も分析手法も大きく違う。
もうひとつ、ウェッブ上のコンテンツの評価という調査がある。
これは、紙媒体やテレビの番組、テレビCMの評価調査に似ている。
サイトやホームページ(HP)が、番組、雑誌、CMにあたることになりますが、従来のコンテンツ評価とウェッブサイトの評価でウェッブサイトならではの特徴をあげてみます。

  • 市場全体が非常に大きい。(日本で出版されている雑誌、放送されているCMは数えられる)
  • コンテンツの内容が予告なく変更される。(雑誌は週刊、月刊、CMはだいたい季節ごと)
  • コンテンツ間の移動が自由(1冊に集中。CMは選べない)

こういった特徴の市場での調査は、

  • 競合の範囲の特定が難しい。
  • 指名買い(ポータルでのキーワードが自社ブランド名)させるのが難しい
  • 対象者に提示するコンテンツが統一しづらい
  • 一瞬で遷移してしまうので実態把握が難しい

などの困難があります。
ウェッブサイトの評価調査の方法論はまだ確立していません。
マーケティングリサーチの新しい沃野なのか、死の原っぱなのかもまだ、わかりません。

2012,8

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