コラム

マイクロターゲティング

つい最近知ったコトバだが、2009年執筆の三菱総合研究所 技術レポートに詳しく書かれていた。
(PDFをDLできる)
きっかけはTwitterである。
昨年の米大統領選挙で両陣営がこの手法を使って選挙戦を戦ったらしい。
そして、この技術の使い方はオバマ陣営の方に一日の長があったということである。
2008年の大統領選挙でオバマに投票した約7千万人の有権者の個人を特定し、個人ごとに選挙運動のやり方を最適化したとあった。(もちろん、完璧にできた訳ではないだろうが)
このツイートに驚いてググったら上記の三菱総研の技術レポートに行き当たった。
内容はマーケティングの常套手段であるマーケット・セグメンテーションを大きなマスから細分化して行って究極のセグメンテーションが「マイクロ」になったということである。
20年くらい前の「ワン・ツー・ワンマーケティング」とは逆の発想が同じ地点に着いたという事かもしれない。

マイクロターゲティングのためには当然ビッグデータが必要になる。
ターゲティングに使う顧客データ(大統領選では7千万人)とセグメントするための属性データ(クロス項目)も大量に必要になってくる。
マイクロターゲティングのためには、
     これらのデータを収集・分析するコスト
     (超)細分化されたセグメント(=ターゲット)ごとへの効率的なアプローチの方法
     各ターゲットに提案できるマーケティング戦略が作れるか、そのコスト対効果はどうか
などを充分に検討しないとうまくいかないと先の技術レポートにある。

あと、個人情報やプラーバシーの問題もあろうが、マスマーケティングは遠い過去になりつつあるということであろう。

2013,1

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