コラム
ヒットを生み出す最強のチーム術
現在、キリンビールのマーケティング部長、佐藤章さんの著書です。
非常によい内容で、これから会う人ごとに勧めるつもりです。
何がよいかというと
- 商品企画の王道(佐藤さんが掴んだ)がわかりやすく、包み隠さず語られている。
- マーケティングや商品企画の教科書の欠点ががわかる。
- 商品企画部門(部分)で起こる大企業病の実態がわかる。
- 消費者インサイトとは何か、それにどう達するかが(なんとなく)わかる。
- 真のチーム、チームのダイナミズムの起こし方、維持の仕方がわかる。
- サラリーマンの利点がわかる。(独立だけが脱サラの道ではない)
というように、商品企画のおもしろさ、おもしろくする工夫、大企業ならではの方法論、サラリーマンとしての生き方までがコンパクトにまとまっています。
中でも
- 商品開発の掟14ケ条
- チームの作り方、活性化の方法
- 「目利き」と「火知り」という新しい?概念
- 「壁打ち」というこれも新しい企画会議の方法
- 実感的プレゼンの王道とコトバの力
- インプットの方法
などが印象に残っています。
実務家が自分の実務をこれほど俯瞰的に見られることに驚きました。
ありがちな自慢話めいた部分もほとんどありません。
2009,9